ロールシャッハテスト

ロールシャッハテスト スイスの精神科医ヘルマン・ロールシャッハによって考案された、投影法を用いた性格診断です。
インクのしみを見せてどのような想像をするかを回答し、その言語表現を分析することによって被験者の思考過程やその障害を推定するものです。
テストには、紙の上にインクを落とし、それを2つ折りにして広げることにより作成されたほぼ左右対称の図柄が書いてあるカードが用いられます。
図柄にはロールシャッハによって作成されたものが用いられています。
カードは10枚1組で、無彩色のカードと有彩色のカードがそれぞれ5枚ずつ含まれ、各カードは約17cm x 24cmの大きさのものを使用します。

ロールシャッハは絵に対して「何を見たか」だけでなく、「どう見たか」に注目しています。
受検者の反応を、「反応領域」(どこに見たか)、
「反応決定因」(どのような刺激特徴から見たか)、
「反応内容」(何を見たか)という3つの次元から分類します。
それらの反応の形態が、通常の了解可能の範囲内にあるか
判断する形態水準と、一般的に見られる平凡反応であるかという2つの側面から評価することが基本となります。

ロールシャッハテストは外部から直接観察できない、または自身が自覚していない性格特徴を測ることができるという点や、受検者が意図的に回答をゆがめることができないという点では、一つの有効な検査法だと言われています。
また、他の心理検査とテストバッテリー(性格診断を総合的に読み解く)を組むなどすると効果的と言われています。
心理臨床の面接においてクライアントを理解するために広く活用されています。




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