バウムテスト

バウムテスト ドイツの心理学者カール・コッホが創案した性格診断で、上手く表現出来ない内面や、隠された深層意識を木の絵に例えて具体化する心理検査です。
投影法のうちの描画法にあたります。
バウムテストは、筆跡学や空間象徴論に依拠した仮説に基づいており、
その枝ぶりや葉の形状、根や幹の様子、実の数、更にはその描き進め方等から、被験者の人格や心理状態を読み取ることが出来ます。
また、その木の紙面上の位置や大きさ、地面との関係など、周りの世界を書き足すことで、家庭環境や世界観が分かります。
絵の解釈は多岐にわたり、それぞれの解釈を総合して判断します。

簡単に解釈を記述します。
■木の大きさ
大きな木→自信がある。自己中心的。
普通の大きさの木→他者とバランスがとれる人。
小さい木→自信がない。萎縮している。不満があり安定を求めている。

■木の位置
真ん中: 安定
右側: 支配的
右上: 慎重
右下: 自己愛
左側: 内向的で現実逃避気味
左上: 空想的、妄想的
左下: 将来への不安
上側: 空想的。飽き性。
下側: リアリスト


バウムテストと並行した問診や別のテストによる総合的な判断も行われています。
バウムテストの利点は、簡易性と即時性です。
紙と鉛筆と消しゴムがあれば、テストの実施が可能で、比較的、被験者にも負担が少ないのも特徴の一つです。

バウムテストの問題点は、信憑性と解釈の難しさにあります。
被験者の心理状態がどのような時に、どのような表れ方をするのかという検証が不十分とも言われています。
また、絵の解釈基準はあるものの、被験者の画力や検査者の捕らえ方に少なからず影響を受ける事も考えられます。



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